『シャンプーを見直してみる』②

前回は、高級アルコール系の界面活性剤についてお話ししましたが、今回は

増粘剤

についてです。

増粘剤とは、シャンプーの粘性を出し、手に出した時にこぼれにくく、また泡立てやすくしているものです。

主に〈 塩化ナトリウム(塩化Na) 〉と表記されています。

また同じようなもので、〈 ジステアリン酸 〉というものがあります。

こちらはパール化剤とも呼ばれています。市販のシャンプーを出した時、白くきらきらとパールぽく見えますよね?そう、あれです。おもに高級感を出すためと思われます。

この成分が市販のシャンプーによく言われている、頭皮に残りやすい原因となっています。

成分表示では、水の次に、界面活性剤、両性系、その次に増粘剤・パール化剤 と続きます。4番目か5番目にくることが多いのですが、この表記の順番が早い方が頭皮に残りやすくなっています。

これが頭皮に残留し、フケやかゆみ、ベタつきの原因になったり、また髪に膜をつくりカラーやパーマにも影響を及ぼしたりします。

この成分を洗い流すためには、最低でも5分すすがなければいけないと言われています。5分です。相当しっかり流さないと取れません。

シャンプーなのに?です。シャンプーでさえも、5分洗い流さなければ、頭皮や髪に残留してしまうのです。

前回の洗浄力の強い界面活性剤、そして頭皮に残留する増粘剤パール化剤。知れば知るほど、みなさんのお悩みを解決できるのではないかと思い、まずお伝えしたかったのが『シャンプーを見直す』ということでした。毎日使うものですので、コストとのバランス、合う合わない、一概に必ずこれでなければいけないということではありません。少しでもこれからのお悩みの参考になればと思い、書かせていただきました。

次回は、どういうものを選べばいいよいかというのをお伝えしていきます◯

(斉藤 奈津子)