『シャンプーを見直してみる』③

①・②で、ごく一般的な市販のシャンプーの成分について書いてきました。まず、ここでまとめてみます。

◎市販のシャンプー=〈高級アルコール系

・界面活性剤(洗浄成分)
ラウリル硫酸ナトリウムラウレス硫酸ナトリウム

極めて強い洗浄力がある

・増粘剤・パール化剤(溢れにくく、泡立てやすくするもの、また見た目の高級感)
塩化ナトリウムジステアリン酸

とても頭皮や髪に残りやすいもの

つまり、強い洗浄力がある、頭皮に残りやすい。
それによって、
皮脂を取り過ぎる→乾燥する→フケかゆみ→取り過ぎた皮脂を補おうとして、余分な皮脂を出し油分過多となる(炎症などの原因・皮脂が酸化し、匂いの原因にも)

《 アドバイス 》
・毎日使わない
・頭皮をこすり過ぎない
・しっかりとすすぐ
・カラーやパーマ後、一週間は使わない

特にカラー直後は色が落ちやすいので注意しましょう◯

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主に美容室で使われているシャンプーはアミノ酸系両性イオン界面活性剤系があります。成分表記の“水”の後にくる界面活性剤でチェックしてみてください。この2種類であれば安心してお使いいただけます。

アミノ酸系
ココイルグルタミン酸Na
ラウロイルメチルアラニンNa‥等
(必ず最後にNa/TEA/Kなどがつきます)

程よい洗浄力と、髪のダメージにも対応しています。
デイリーにお使いいただける種類だと思います。

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両性イオン界面活性剤系
コカミドプロピルベタイン
ココアンホ酢酸Na‥等

刺激(洗浄力)が最も弱く、主に敏感肌やベビー用で用いられます。カラー用のシャンプーにも使われていたりします。

(この種類のシャンプーは、皮脂が多い方、スタイリング剤をたくさんつける方は2度洗いをおすすめします。泡が立てば、油分が落ちた証拠です。)

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ローランドの成分表記。

*ちなみにローランドの成分表記は、イタリアの表記と違い、日本の薬事法になっているため、ケミカルな表記もありますが、全て天然由来のものとなっています。*

以上のことをふまえて、洗浄力髪のダメージ度頭皮のお悩みに合わせて、自分に合ったシャンプーを選んでいただけたらと思います。わからないことがあれば、ぜひ担当のスタイリストにご相談ください◯

普段お客様に接していて、思っている以上に頭皮にお悩みを抱えていらっしゃる方が多く、講習などを受け、これは伝えなければいけないと思い、書かせていただきました。シャンプーだけが原因ではありませんが、ひとつの参考にしていただけたら幸いです。

長々とお付き合いありがとうございました!

(斉藤 奈津子)